投資先って何があるの?会社員が知っておきたい6つの資産クラス、まとめて整理する

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「投資を始めたい」と思って検索すると、14種類だの17種類だの出てきて、最初から挫折しそうになる。

そんな気持ち、よく分かります。正直、最初に調べたとき僕も「多すぎて面倒くさい」と感じました。

でも、整理の仕方さえ覚えてしまえば、意外とシンプルです。

結論を先に言うと、会社員が知っておきたい投資先は、資産クラスで分けると次の6つ

#資産クラス一行で言うと
1株式企業の株式を買って、配当・株主優待・値上がりを狙う
2債券国や企業にお金を貸して、利息を受け取る
3不動産物件や不動産ファンド(REIT)から、家賃収入や値上がり益を得る
4コモディティ金・銀・原油などの実物資産。インフレ耐性が強み
5暗号資産ビットコインなどのデジタル資産
6通貨(FX)為替差益を狙う取引

ちなみに僕自身のスペックを書いておくと、消防士→IT企業→外資コンサルと転職してきた普通の会社員です。投資のプロでも金融アドバイザーでもないですが、マネーフォワードの資産記録を見たら3年間で+1000万円超増えていた、という実績はあります。

この記事では「全体像の地図」として、6つの資産クラスを中立的に解説します。それぞれの中で「個別 vs 投資信託 vs ETF」の保有手段や「インデックス(市場全体に連動)vs アクティブ(市場平均超えを狙う)」「高配当 vs 成長」といった運用スタイルがありますが、その話は別記事で扱う予定です。

6つの資産クラスをそれぞれ詳しく見ていく

各資産クラスを「何か・主な保有手段・メリット・デメリット・必要資金・会社員視点のポイント」の軸で整理しました。判定や優劣付けはしません。あくまで中立的な解説です(「会社員視点」は、本業の時間との両立・給与収入との相乗・資産形成全体での位置づけ、の3観点で見ます)。

1. 株式

企業の株式を買い、配当・株主優待・値上がり益(キャピタルゲイン)を得る投資先です。世界の資産クラスの中で最もメジャー。

  • 主な保有手段: 個別株 / 投資信託 / ETF
  • メリット: 高リターン期待・分散しやすい(投資信託・ETF)・配当収入も狙える・株主優待(日本の個別株)・流動性が高い
  • デメリット: 元本変動が大きい・市場全体の影響を受ける・個別株は分散効果が薄い
  • 必要資金: 100円〜(投資信託)/数百円〜(単元未満株)
  • 会社員視点: 投資信託・ETFは積立設定で本業の時間を取られない。個別株は銘柄分析の時間負担が大きく、会社員には向き不向きが分かれる

2. 債券

国や企業にお金を貸し、定期的にクーポン(利息)を受け取り、満期に元本が戻る投資先。国債・社債・米国債などが代表例。

  • 主な保有手段: 個別債券 / 投資信託 / ETF
  • メリット: ポートフォリオの分散効果(株式と値動きが逆になりやすい)・満期まで持てば原則元本が戻る・定期的な利息収入
  • デメリット: リターンが株式より低め・金利上昇局面で価格が下落・インフレに弱い
  • 必要資金: 数千円〜(債券ファンド経由なら少額から)
  • 会社員視点: 給与収入で生活が賄えるうちは、リスクを取って成長資産に振る方が合理的になりやすい。守りに回るのは、資産がある程度増えてから or 退職が見えてから

3. 不動産

物件や物件をまとめたファンドから、家賃収入(インカムゲイン)や値上がり益(キャピタルゲイン)を得る投資先。

  • 主な保有手段: 実物(区分マンション・戸建て・一棟アパート等)/ REIT(不動産投資信託)
  • メリット: 家賃インカムが安定・インフレ耐性が高い・実物は融資を活用したレバレッジ投資が可能(自己資金より大きな物件を動かせる)
  • デメリット: 実物は流動性が低く初期費用も大きい・管理コスト・空室リスク。REITは金利上昇や市況に弱い
  • 必要資金: REITなら数万円〜/実物は数百万円〜(融資活用で頭金は抑えられる)
  • 会社員視点: 安定した給与収入は融資審査で有利に働く(会社員ならではの大きなアドバンテージ)。一方で実物は時間負担が大きいので、本業との両立を前提に規模を決める必要がある

4. コモディティ(金・銀・原油など)

金・銀・プラチナ・原油・農産物などの実物資産。インフレ耐性が高く、ポートフォリオの「保険」的な役割で使われることが多い。

  • 主な保有手段: 純金積立 / 金ETF / ゴールドインデックス投信 / コモディティ投信
  • メリット: インフレ耐性が高い・地政学リスクや市場危機時に値上がりしやすい・株式と値動きが異なる(分散効果)
  • デメリット: 配当・利息ゼロ(持っているだけでは増えない)・短期の値動きが大きい・現物は保管コストが発生する場合あり
  • 必要資金: 積立なら月1,000円〜
  • 会社員視点: 積立設定で時間負担なく保有できる。給与収入があるうちは資産形成全体の「保険」枠として小規模で十分(一般的にポートフォリオの5〜10%程度)

5. 暗号資産

ビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)などのデジタル資産です。

  • 主な保有手段: 取引所で現物保有
  • メリット: 高いリターンの可能性・24時間365日取引可能・株式や債券と相関が低い場面がある(分散候補)
  • デメリット: 値動きが株式の比ではないほど激しい・税制が不利(雑所得扱い、最大55%課税)・詐欺・ハッキングリスク
  • 必要資金: 数百円〜
  • 会社員視点: 給与と合算する総合課税(最大55%)になるため、給与所得者は税負担が重くなりやすい。株式の分離課税20.315%と比べてリターンの手取りが大きく目減りする(2026年5月時点)

6. 通貨(FX:外国為替証拠金取引)

円・ドル・ユーロなどの通貨ペアの為替差益を狙う取引。レバレッジをかけられるのが特徴。

  • 主な保有手段: FX口座
  • メリット: 24時間取引可能・売りから入れる(下落相場でも利益を狙える)・レバレッジ取引が可能(少額の証拠金で大きく動かせる)
  • デメリット: レバレッジは損失方向にも効く(証拠金以上の損失リスク)・常に値動きを追う必要がある・精神的な消耗が大きい
  • 必要資金: 数千円〜(リスク管理上は余裕資金が必要)
  • 会社員視点: 24時間動く為替を追う時間が必要で、本業との両立が最も難しい投資先のひとつ。値動きを気にしながら働くと、本業のパフォーマンスにも影響しかねない

参考|僕が実際に使っている資産クラス

中立解説が本記事の方針ですが、「で、書いてる本人は何を使ってるの?」という疑問には答えておきます。判定や順位付けではなく、現状報告として。

現在使っているもの

  • 株式: 投資信託(S&P500・オルカン中心)/ 米国ETF(VOO・VTI・HDV・SPYD等)/ 日本・米国の高配当株 / 趣味枠の個別株を少額
  • 不動産: 実物保有あり(物件タイプ・規模感は別記事「会社員の不動産投資ガイド」で詳述予定)
  • コモディティ: ゴールドインデックス投信を少額(ポートフォリオの保険として)

使っていないもの

  • 債券・REIT・暗号資産・通貨(FX)

各資産クラスに共通する運用方針の3軸は投資の運用方針はこの3軸で決まる。会社員は「積立×長期×分散」にまとめています。各資産クラスの中の細かい選択(インデックス vs アクティブ等)は今後の個別記事で扱います。本記事はあくまで「全体像の地図」として使ってください。

6つの資産クラスの特徴を一覧で整理

ここまで紹介した6つの資産クラスを、4つの観点でまとめておきます。

  • リスク・リターン: 元本変動の幅とリターンの期待値
  • 必要資金: 始めるのに必要な金額
  • 流動性: 売りたいときにすぐ現金化できるか
  • 時間(手間): 値動きを追う・管理する時間

特に会社員にとって「時間」の観点は重要で、本業のパフォーマンスを落とさずに続けられるかどうかに直結します。

なお、表中の「低・中・高」は以下の目安で記載しています(過去の市場データを参考にした一般論で、商品・期間・タイミングによって変わります):

ラベルリスク(年間の値動き幅)リターン(年率の期待値)
±10%程度まで年1〜3%
±10〜25%程度年3〜7%
±25%以上年7%以上

同じ資産クラスでも保有手段(個別 vs 投信・ETF / 実物 vs REIT)でプロファイルが変わるため、表は保有手段ごとに分けています。

資産クラス(保有手段)リスク・リターン必要資金流動性時間(手間)
株式(投資信託・ETF)中リスク・中リターン100円〜翌営業日〜即日低い(積立設定で放置可)
株式(個別株)高リスク・高リターン数百円〜(単元未満)即日売買可中〜高(銘柄分析が必要)
債券(個別・投信・ETF)低リスク・低リターン数千円〜翌営業日換金低い
不動産(REIT)中リスク・中リターン数万円〜即日売買可低〜中
不動産(実物)中〜高リスク・中リターン数百万円〜低い(売却に時間)高い(物件管理含む)
コモディティ(金・銀・原油等)中リスク・中リターン1,000円〜(積立)翌営業日〜低い
暗号資産高リスク・高リターン数百円〜24時間売買可高い(値動きが激しい)
通貨(FX)高リスク・高リターン数千円〜24時間売買可非常に高い

この表は目安であり、個別の状況・銘柄・タイミングによって変わります。各資産クラスの特徴を俯瞰するための一覧として使ってください。

投資先と並んで重要な「口座」の話

投資先(何を買うか)と並んで重要なのが、「どこで買うか(口座)」です。NISA・iDeCo・特定口座のどれを使うかで税金や引き出しやすさが変わります。商品から決めるか口座から決めるかは人によって違いますが、どちらも理解しておく必要があるテーマです。

ただ、本記事は「投資先の種類」に集中するため、口座選びの詳細は別記事でまとめる予定です。

企業型DC・財形貯蓄・従業員持株会など「会社経由で使う制度」も、別の記事で扱う予定です。

実際に投資を始めるには、証券口座の開設も必要です。楽天証券・SBI証券あたりが手数料・使いやすさの面でよく選ばれています。

商品選びの前に固めるべき土台

商品選びより先に「毎月いくら投資に回せるか(入金力)」と「固定費をどこまで削れるか」を固める方が、トータルのリターンは大きくなります。

どれだけ優秀な投資先を選んでも、毎月投じるお金が1万円では複利の効果は限定的です。逆に入金力が高ければ、平均的な商品でも資産は着実に増えます。商品選びより、土台を整える方が先。

複利の力がエグい。今日のスタバ1杯が20年後いくらになるか計算してみたでシミュレーションを出していますが、積立額が2倍になると最終的な資産額の差は想像以上に開きます。

固定費の削り方は固定費月6万円。節約してるつもりはないのに周りより安いに書いています。「節約してる意識なく固定費が低い」状態を作れると、投資に回せる金額が自然と増えます。

入金力そのものを上げる話は入金力を爆上げした方法。転職・節約・副業の3本柱を全部やった話で詳しく書いたので、合わせて読んでみてください。

そもそもなぜ資産形成をするのか、というスタンスについては僕が資産形成をしている理由。お金は「自由の選択肢」だと思ってるに書いています。投資手法より先に「なぜやるか」が固まっていた方が、長期間続けやすいと思っています。

身も蓋もない話ですが、銘柄選びに何時間も悩むより、固定費を月1,000円削る方が結果的に効くケースは多いです。

まとめ

  • 投資先は資産クラスで分けると6つ(株式・債券・不動産・コモディティ・暗号資産・通貨)
  • 各資産クラスの特徴は「リスク・リターン / 必要資金 / 流動性 / 時間(手間)」の4つの観点で一覧整理した
  • 商品選びに時間をかけるより、先に「入金力を上げる × 固定費を削る」を固める方が、最終的に増える資産額は大きい

資産クラス6つのうち、どれから始めるか。何を組み合わせるか。結局のところ、それは「自分が何を目的に、いくらを、どれだけの時間で増やしたいか」によって変わります。

答えを急がず、まずは全体像を把握するところから始めてみてください。ブックマークしておいてくれたら、迷ったときにいつでも戻ってこられます。

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